記述力重視の東北大学と要約力が問われる北海道大学の英語比較

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大学名 東北大学 北海道大学
入試科目 英語 英語
試験時間 100分 90分
配点 学部により異なり、25%~40%が英語の配点 医学部のみ525点中150点、ほかは450点中150点
大問構成 大問4題 1,2長文 3会話と英作文 4和文英訳 大問4題 1,2長文 3長文と自由英作文 4会話文要約の穴埋め
特徴 出題傾向はオーソドックスだが記述力が必要。 スピード重視、長文の概要を把握する力が必要。出題傾向が独特。

国公立らしいオーソドックスな出題の東北大学とスピード重視で要約も出る北海道大学の英語を比較してご紹介

今回比較してご紹介するのは、東北大学と北海道大学の英語です。両大学とも、旧帝大と呼ばれる国公立大学の中では比較的対策しやすい入試問題となっています。

東北大学は、国公立らしいオーソドックスな出題形式です。ただし、設問ひとつひとつの難易度が低いわけではありませんので注意していください。一方、北海道大学の英語は、かなり独特な内容です。英語の問題を解くスピードが問われるうえ、要約や英作文も出題されます。北海道大学の英作文はきちんとした対策が必要なため、英作文対策に時間が取れる人向けの内容です。

東北大学と北海道大学それぞれで、英語の難しさの種類が違うため、各大学に合わせた対策が必要になります。それぞれの英語の入試傾向について、詳しい内容や対策方法を把握しておきましょう。

英語の配点は学部によって異なり、試験時間は東北大学100分、北海道大学90分

各大学の英語の出題内容について詳しくご紹介する前に、まずは英語の配点や時間制限について解説します。

試験の総得点にしめる英語の配点は、両大学とも学部によって異なるため注意が必要です。たとえば、東北大学で英語の配点が最も高い文学部では、合計1000点満点中の400点が英語で、全体の4割となっています。教育学部や法学部・農学部、経済学部・歯学部は総得点のうち3割程度が英語の配点で、理学部・工学部や医学部・薬学部などの理系学部では25%前後と低めな配点です。文系学部ほど、英語が重視されていると言えます。

一方、北海道大学では、医学部だけ525点中の150点が英語の配点でおよそ29%、それ以外の学部は450点中の150点でおよそ33%が英語の配点です。

なお、試験時間は各学部でかわらず東北大学が90分で、北海道大学が100分です。両大学とも試験時間はさほど違いがありませんが、出題内容が大きく異なるため個別に特化した対策が必要となります。

東北大学は素直な問題が多いが、北海道大学は独特な英作文問題への対策が必須

次に、東北大学と北海道大学の英語の試験問題の構成について確認しましょう。まず、東北大学の英語の問題は、大問が全部で4題です。そのうち、大問の1と2が長文問題、大問3が会話文と一部自由英作文、大問4が和文英訳となっています。

ほかの国公立大学でもよく出題されるような出題形式で、オーソドックスな入試問題です。過去問を1~2年分解けばすぐに傾向がつかめるといえます。

一方、北海道大学の英語の問題は大問4題のうち、大問1と2が長文問題、大問3が長文と自由英作文、大問4が会話文の要約の穴埋めです。両大学とも会話文の問題が比較的長文で、会話形式の問題対策が必要となります。時間制限に対しての問題量はそれほど多くありませんが、英作文の問題などは考えさせられるものが多いため、各大学の出題傾向に合わせてスムーズにライティングできる力を身に付けておくのが大切です。

記述力・精読力に自信があるなら東北大学、スピード重視で内容をつかむのが得意なら北海道大学の英語が解きやすい

東北大学はオーソドックスな出題のため、記述力と精読力が高ければ初見でも高得点をとれる可能性が高いです。和訳問題、日本語説明問題が長文問題の中心となるため、これらの2つを強化しておけば問題なく点が取れます。

大問3の会話問題は少し特徴的で、内容一致問題から、内容を踏まえて意見を求められる自由英作文問題に発展していきます。会話文に加えて、自由英作文の対策が必要です。また、大問4の和文英訳は、題材となっている日本語の言い回しや内容が少し難しく、新聞のコラムのような文章が出題されます。難しい日本文をわかりやすく言い換えた上で英語に訳す力が必要です。

とはいえ、一般的な教材の和訳と英作文を鍛えておけば問題なくクリアできる内容と言えます。一方、北海道大学は出題傾向が独特なことに加えて、スピーディーに内容をつかんでいく力が必要です。

大問1と2はオーソドックスな長文問題ですが、大問3と4は変わった問題が出ます。大問3は長文に対して英作文で答える形式となっていて、長文読解力と英作文力の両方が試される内容です。自由英作文はお題が短いことが多いですが、北海道大学はお題自体が長いです。

さらに、大問4は会話の長文があり、その要約文の空所を補充するという変わった問題が出題されます。前半の会話文を読みながら、後半の要約も意識して解いていく練習が必要です。

全体として読むべき文章量が多いのが北海道大学の特徴で、制限時間90分の中でスピーディーに英文を理解していく力が必要となります。精読というよりも、概要を押さえる力が必要です。読むスピードに自信がない人は、音読練習や多読を通じて読解スピードを少しでもアップしておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、東北大学と北海道大学の英語の入試問題について比較してご紹介しました。

東北大学は出題形式がオーソドックスですが英作文の記述力が必要で、北海道大学では独特な出題形式に慣れつつ速読力が試される内容です。和訳や英作文の力に自信がある人は東北大学、長文の英語をスピーディーに読んでいくのが得意な人は北海道大学が突破しやすくなっています。

なお、どちらの大学を志望する場合も、各大学の出題傾向にわせた英語力を磨いておくことが必要です。和文英訳や英文和訳の基礎を固めた上で、志望大学の過去問を繰り返し解いて、各大学の出題傾向に合わせた対策を進めましょう。今回の情報を参考に、東北大学または北海道大学の英語対策を進めていってください。

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